「高校野球の地方大会で『7回コールド』ってよく聞くけど、何点差で決まるの?」「雨で試合が途中で終わったのに、勝ち負けがついたのはなぜ?」「プロ野球にはコールド負けってないの?」
野球中継やスコア速報でよく目にする「コールドゲーム」。なんとなく「大差がついて途中で終わる試合」というイメージはあっても、正確な条件やカテゴリごとの違いまで説明できる人は意外と少ないものです。
📌 この記事で分かること(要点まとめ)
- コールドゲームの意味と語源:「cold(寒い)」ではなく「called(宣告された)」
- 試合が成立する条件:「5回」がボーダーライン!ノーゲームとの違い
- コールドゲームの種類:点差・降雨・日没・時間切れなど
- 【比較表】カテゴリ別ルール:プロ野球・MLB・高校野球・甲子園・WBCの違い
- 知って得する雑学:伝説の「122対0」や甲子園の「継続試合」
今回は、硬式野球ボールメーカーのリボルド編集部が、コールドゲームのルールを初心者の方にもわかりやすく徹底解説します!
1. 野球の「コールドゲーム」とは?
コールドゲームとは、規定のイニング(プロ野球なら9回)を終える前に、球審が試合の打ち切りを宣告し、その時点のスコアで勝敗が決まる試合のことです。
大差がついた場合に打ち切る「点差コールド」が有名ですが、雨や日没で続行できなくなった場合もコールドゲームになります。つまり「大差の試合」だけを指す言葉ではありません。
語源は「cold(寒い)」ではなく「called(宣告された)」
「コールド」と聞くと英語のcold(寒い・冷たい)を思い浮かべがちですが、正しくはcalled game(コールド・ゲーム)。「call=(審判が)宣告する」の過去分詞で、「審判によって打ち切りを宣告された試合」という意味です。
「大差で相手が冷え切った試合」という意味ではないので、野球通の豆知識として覚えておきましょう!
2. コールドゲームが「正式試合」として成立する条件
途中で打ち切られた試合がすべて勝敗つきの試合になるわけではありません。ポイントは「5回」です。
| 打ち切りのタイミング | 扱い | 勝敗・記録 |
|---|---|---|
| 5回終了前 | ノーゲーム(試合不成立) | 勝敗なし・個人記録も無効 |
| 5回表終了時点で後攻チームがリード | 正式試合(コールドゲーム) | 後攻チームの勝ち・記録は有効 |
| 5回裏終了後 | 正式試合(コールドゲーム) | その時点のスコアで勝敗決定・記録は有効 |
正式試合が成立すれば、打者の安打・本塁打や投手の勝利・セーブなどの個人記録はすべて公式記録として残ります。逆にノーゲームになると、それまでのホームランも幻に…。雨の日の試合で「早く5回まで進んでくれ!」と祈るファンが多いのはこのためです。
なお、回の途中で打ち切られた場合は、原則として前イニング完了時のスコアに戻って勝敗が決まります。ただし、後攻チームがその回の攻撃中に同点に追いついた、または逆転・リードした場合は、打ち切られた時点のスコアが採用されます。また、正式試合成立後に同点のまま打ち切られた場合、プロ野球(NPB)では引き分けとして扱われます。
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3. コールドゲームの主な種類
コールドゲームは、打ち切りの理由によっていくつかの種類に分けられます。
① 点差コールド
一定のイニング終了時に規定以上の点差がついている場合に打ち切るルールです。高校野球の地方大会などアマチュア野球で採用されており、大差がついた試合で選手の負担を減らし、大会日程をスムーズに進める目的があります。一般に「コールド勝ち」「コールド負け」と言うときはこちらを指すことがほとんどです。
② 降雨コールド
雨でグラウンド状態が悪化し、試合続行が困難になったときに打ち切られるケース。プロ野球で見かけるコールドゲームはほぼこのパターンです。
③ 日没コールド
照明設備のない球場で、日が暮れてボールが見えにくくなり続行できなくなったケース。草野球や少年野球、地方球場で起こることがあります。
④ 時間切れ・その他
少年野球や草野球の大会では、日程の都合から「試合時間〇分を超えたら新しいイニングに入らない」といった時間制限が設けられることもあります。そのほか、濃霧・停電・地震などの不可抗力でも打ち切りになる場合があります。
4. 【比較表】カテゴリ別コールドゲームのルールの違い
コールドゲームの扱いは、プロ・アマや大会によって大きく異なります。代表的なルールを一覧表にまとめました。
| カテゴリ | 点差コールド | 降雨などで中断した場合 |
|---|---|---|
| プロ野球(NPB) | なし | 5回成立後ならコールドゲーム(成立前はノーゲーム) |
| メジャーリーグ(MLB) | なし | 天候悪化等で中断した試合は、ノーゲームにせず後日続きから再開するサスペンデッドゲームが基本 |
| 高校野球(地方大会) | 5回10点差・7回7点差 ※決勝戦(一部地域では準決勝以降)は適用なし |
継続試合(翌日以降に中断した場面から再開) |
| 高校野球(甲子園) | なし | 継続試合(翌日以降に中断した場面から再開) |
| WBCなど国際大会 | 大会・ラウンドにより採用(WBCは5回15点差・7回10点差など) | 大会規定による |
| 中学・少年野球・草野球 | 大会ごとに規定(「3回10点差・4回以降7点差」など) | 大会規定による(時間制限を設けることも多い) |
※アマチュア野球のルールは連盟・大会要項によって異なります。出場する大会の要項を必ずご確認ください。
プロ野球に「点差コールド」はない
プロ野球(NPB)やメジャーリーグには点差によるコールドゲームはありません。どれだけ大差がついても9回まで試合は続きます。プロの場合はお金を払って観戦に来ているファンがいること、そして大量リードからの逆転劇も含めて「最後まで何が起きるか分からない」のがプロ野球の醍醐味だからです。
高校野球は「5回10点差・7回7点差」
夏の甲子園を目指す都道府県大会(地方大会)では、5回終了時に10点差以上、または7回終了時に7点差以上ついた時点でコールドゲームとなります。地方大会の結果で「7回コールド」「5回コールド」という表記をよく見かけるのはこのルールのためです。
※地方大会でも、決勝戦(一部地域では準決勝以降)は点差コールドが適用されず、9回まで行われます。
一方、全国大会である春のセンバツ・夏の甲子園には点差コールドがありません。どれだけ点差が開いても、聖地では9回まで戦い抜きます。
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5. 知って得する!コールドゲームの雑学
雑学①:伝説の「122対0」
1998年夏の高校野球・青森大会で、東奥義塾が深浦を122対0で下した試合は、高校野球史に残る記録的大差として今も語り継がれています。この試合も7回でのコールドゲームでした。それでも最後まで諦めずにプレーした深浦ナインの姿は、多くの人の心を打ちました。
雑学②:甲子園から「降雨コールド」が消えた?
かつての甲子園大会では、雨で試合が打ち切られると7回終了(後攻リードなら7回表終了)前ならノーゲーム、7回以降なら降雨コールドとして勝敗が決まっていました。しかし「雨で負けが決まるのはかわいそう」という声もあり、2022年から「継続試合」が導入されました。降雨などで中断した試合は、翌日以降に中断した場面からそのまま再開されるため、原則として雨で勝敗が決まることはなくなりました。
雑学③:「コールド負け」でも記録は残る
正式試合として成立したコールドゲームでは、個人記録もすべて公式記録になります。そのため、5回で打ち切られた試合で相手を無安打に抑えた投手の記録が「参考記録」として話題になることも。完投・完封の扱いなどは大会や記録の種類によって異なるため、スコアブックをつける際は注意しましょう。
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6. コールドゲームに関するよくある質問(Q&A)
Q. 「コールド勝ち」と「コールド負け」の意味は?
A. 点差コールドや降雨コールドで試合が打ち切られた際に、リードしていたチームが「コールド勝ち」、負けていたチームが「コールド負け」です。
Q. 後攻チームが大量リードしている場合はいつ試合が終わる?
A. 高校野球の地方大会の場合、5回表(または7回表)終了時点で後攻チームが規定点差以上リードしていればその時点で試合終了となり、裏の攻撃は行いません。また、裏の攻撃中に得点が入って規定点差(10点差・7点差)に達した瞬間にも、その時点で試合終了(サヨナラコールド)となります。
Q. プロ野球で雨が降って試合が中止になったら?
A. 5回終了前ならノーゲーム(後日あらためて試合を行う)、5回成立後ならその時点のスコアで降雨コールドゲームとなります。チケットの払い戻し条件は球団ごとに異なるので、各球団の公式サイトで確認しましょう。
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7. まとめ:コールドゲームを知れば野球観戦がもっと面白くなる!
コールドゲームは「called game=審判に打ち切りを宣告された試合」。5回成立が正式試合のボーダーラインであり、高校野球の地方大会では5回10点差・7回7点差の点差コールドが採用されています。一方で、プロ野球や甲子園には点差コールドがなく、甲子園では2022年から継続試合が導入されるなど、カテゴリによってルールはさまざまです。
ルールを知っておくと、雨の日の試合展開や地方大会の速報もぐっと楽しめるようになります。ぜひ観戦のお供に役立ててくださいね!
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